typoする毎日

中小いっと企業にいながら、サークル的なやつをやってる人の備忘録

新人研修とはいかにして進めるべきか

もう5月に辞めることが決まっているんだけど、
有給消化をしながら新人研修を担当して辞めることになっている。


今年で3回目の担当。


しかし未だに掲題の通りで、
「新人研修とはいかにして進めるべきか」
正解がわからない。


なぜなら、新人のレベルは毎年違うからである。

  • 一昨年の研修

初めて新人研修を担当した年の新人は、
ちょうど景気が上下していた年で、自社で積極的に採用を行った人ではなく、
知り合いの会社から打診されて内定を出した人だった。
しかしこれが結果として正解で、優秀な新人だった。
無論多少なりとも問題はあったが、それは研修である程度改善されたと思える。

その後、自分と一緒に作業・仕事したり、上司と一緒に現場に出て経験を積んでいった。
結果としてその新人は、現在は一人で現場に入って頑張っている。十分戦力である。

  • 昨年の研修

昨年の新人は、少し大学の授業でかじったレベルだった。
しかし、一昨年の実績があったから、「最終的にはどうにかなるだろう」と思っていたけど、
結局どうにもならなかった。
会話もできるのはできるけど、どうも誤魔化したり、(悪い方向に)適当にやっているところがあって、総合的に見てプログラマには向いてないんではないかと思ったりした。
というわけで、プログラマという職ではなく、運用(システム運用ではない)として社外に出て仕事している。
1年経った結果、ようやく社会人として正常に仕事の会話ができるようになったな、と最近の出勤日の際に思った。

  • 今年の研修

今年に限っては実は事前研修と称してテキストを渡していた。
んでわからないところはフォローするみたいな。
わからないところが結構上がってきていたので、
「しっかり理解しようとしているな」と感じていて、そのテキストをしっかり消化できていれば、
昨年どころか、一昨年を超えていけると思っていた。

しかし、日に日にどうも怪しさが広がっている。
初日はプログラムを組んだわけではなく、事前研修のプログラムを使用してコードレビューを進めた。
しかしその際の「ちなみに」話が今一理解されていなかった。
2日目と3日目は、アプリケーション開発の課題を課しながら、別のプログラムの課題を課した。
所要1時間レベルの問題(fizzbazzレベル)に、丸1日かけられていて、すこし頭抱えた。
今日は配列の概念がまず理解できていなかったということが分かった。

ここにきて、事前研修のテキストは、実は意味がなかったのではないかと思ってきた。




何も新人がプログラムが書けないのが悪いわけでも、理解できてないことが悪いわけでもない。
大事なのは、「どこまで理解できていて、どこから理解できていないか」が教える側も教えられる側も認識することなんだよな、と思っている。

だからこそ、何をもって「ああ、ここまで理解できているんだな」という判別を行う手段を見つけなければならない。
新人研修を進める術をどうだ、こうだ、というのはそのあとなんだあなと、3年目にして思い始めている。


もう来年以降はこの会社にいないから、この会社の新人研修を担当することもない。
だからせめて、判別を行う手段を見つけるためのプログラムの課題を来年以降使ってもらいたいと思いながら、ネットなどを参考にしながら作っている。
これが置き土産となることを願って。